こんにちは。佐々木です!
今回は、9月2日〜6日に長崎書店1Fギャラリーで開催された「味噌天ZINE」のイベントについてご紹介させて頂きます。
運営&作家で、福永さん、山口さん。
作家として、井関さん、濱近さん、佐々木の3人が参加しています。
自家製発行、手前味噌。
30人30冊のZINE。
紙の印刷物・発行物がどんどん減っていくなかで、紙からできること紙にしかできないことで、ごく個人的なこだわりを発表したいと思い、熊本発のZINEプロジェクト&イベント「味噌天ZINE」を立ち上げました。今回は、熊本県内ゆかりの30人の作家たち(紙好き!)が、エゴイスティックな創作意欲を大いにに発酵させています。それぞれに違った味の、手前味噌なZINE。
ZINEとは
個人が自由につくる印刷物のこと。
内容や形、大きさなど自分の好きなように、思い通りに表現できるのが魅力。
出典 : イベントのフライヤー
長崎書店にあつまった、30人・30冊のZINE
こうして30冊あつまると、とってもわくわくしてきます。
イベントは大盛況、私も2回ほど足を運びましたがギャラリーには人がたくさん・いつもレジには人が並んでいました。
知り合いのZNIEを買い占め、すぐに読むのはもったいないので、だいじにタイミングを見計らいながら、ちびちびと読んでます。笑
モンスターのメンバーの作品をご紹介!
ここからは佐々木が個人的に皆さんのzineをご紹介いたします。
福永あずさ/指に訊け!
写真だと伝わりにくいですが、A2サイズととても大きなポスターです。
福永さんのSNSで発信した文章をポスターにまとめてあります。一度読んだことがあるものが多いのに、なぜか読むときによって感じ方が違うからあら不思議…。
佐々木はトイレに貼っているので、毎日3回は目にしていますがまだ飽きません。福永さんの世界が流れ込んできます。そして、読めば読むほどに、福永さんのことを考えてしまいます。
内容によってフォントが違ったり、レイアウトが特徴的だったりするので、「文字だけでもこんなにデザインできるのか〜」と思いました。いつも新鮮な気持ちで読めるzineでした。
山口亜希子/わすれながら生きていく
タイトルの「わすれながら生きてゆく」ってなんだろう…?と思いながらペラペラ。写真が絵のように美しく、娘さんへの愛情を感じます。
娘さんが拾った草木(ちょっと枯れている)がエモーショナルに見えるのは、本当に驚きです。個人的にはスミレのお弁当の写真が大好きでした。
娘さんへの愛情が伝わってきて、私もきっと両親からこんな風に愛情をもらって育ったのかなぁなんて、想像しちゃいました。
普段、山口さんの文章を読む機会が少なかったので、編集後記を読んでとても新鮮でした。何度も読み返したいほど素敵な文章でした。
井関麻子/偏愛おやつ
ぱっと開くと、おやつ!おやつ!おやつ!
そんな気なかったのに、どうしても甘いものが食べたくなりました。
紹介してあるおやつ、全部初めて知ったので、こんな機会をありがとうございます!
おやつの味についてだけでなく、そのお店のことや井関さんがどんなところを愛しているのかが伝わってきて、紹介を読み終わる頃にはよだれが溜まってしまいました(笑)
全店舗まわって、食べたいです。
これでお土産をどこで買うか悩むことがなくなりそうです。
濱近慎也/面ズのんのん
売り場でも一際目立っていました。濱近さんのzine。
「お面」を題材にしたと知った時、驚愕しました。
一冊の本が「お面」で出来上がるのか!?
表紙からもう気になって仕方ありません。
面ズコーディネート、おめんとう?、めんこいひと?、化粧講座???
これは中身を見てその真相を確かめなければ!!と思い手に取りました。
普段から、商品やロゴ・広告からパンフレット、Youtube動画の出演まで幅広いお仕事をしていらっしゃる濱近さんだからこそのバラエティーに富んだ企画の数々。
これ本当にやっちゃったんだ><!が詰まった一冊でした。全部笑いながら読みました。
参加してみて佐々木の個人的な感想。初体験のものを作って、売るということ。
お声がけいただいたのは、2020年はじまったばかりの頃。
何の迷いもなく「やりたいですっ!」と二つ返事をしました。
題材は、やるまえから決まっていたような(?)
故郷である「牛深」。
本格的に着手してからが、苦悩の日々…。
最終的にカレンダーになったものの、
本当にカレンダーでいいのか?ポスターじゃなくなぜポスターなのか?
コンセプトは?ターゲットは???
思考がぐるぐる、ぐるぐる…。
普段の仕事とは違って、クライアントは自分のようなもの。
自分のやりたいことはこんなにもふわふわとしているのか!?と驚きました。
2ヶ月前くらいに、とにかく時間がない、やばい。
と焦りにあせり、
「牛深のカレンダー」とだけ決めて
コンセプトがほとんど存在しないまま、撮影・デザインに突き進みました。(これは心から反省しています。)
出来上がった写真やデザインをみて、とても素敵なものが出来上がったと、普段一緒にお仕事をしているカメラマンさんやデザイナーさんのお仕事に心から感動しました。
イベント当日、自分の作品をぺらぺらとめくっている人を目にすると、なんともグッときました。(つい、プレゼンしに行きそうになりましたが、グッとこらえました。)
人生ではじめての「ものを作って・売る」という体験。
普段のお仕事では「本当の当事者」になることが少ない私。
そのチャレンジの重みや、迷いを少しでも体験できたことはとても貴重なものでした。
これからのクライアントワークで、より寄り添い・売る時や売れた後のことを考えたお仕事ができるようにと心に誓いました。
運営のみなさま、買ってくださったみなさま。
本当にありがとうございました。