プロジェクト
2020年7月3日、人吉・芦北・八代など熊本南部地域を集中豪雨が襲いました。2016年4月に発生した熊本地震を機に発足した「一般社団法人 BRIDGE KUMAMOTO」の呼びかけにより、県内を中心としたクリエイターのみなさんが、「いま自分にできるクリエイティブの力で支援する」復興支援の取り組みがスタート。動画、写真、コピーワーク、デザイン、イラスト…ボランティア支援の手段はさまざまです。4年前に大震災を経験している私たちは、こういう非常事態の連携が本当にスピーディーだなと実感。また、当時よりさらにSNSのつながりが発達していることからも、またたく間にクリエイターの連なりによる支援の和が広がっていったのです。
動画制作
その中でMONSTAR/タッキュー 代表として、ロマちゃん(中川典彌)と福永がメインとなって、動画制作に取り組むことになりました。今回、コロナ禍で発生した初めての災害とあって、「ボランティアの受け入れは県内のみ」という大きな制約があり、そこがネックになることが予想されていました。そのため、「ボランティア初心者」にわかりやすく、“はじめてボランティアに行く人の背中を押す動画”をつくることが今回のミッション。全体構成やコピーワークを福永が、ディレクションや撮影・編集をロマちゃんが担当。動画は8月21日に公開され、約1カ月足らずで再生回数1.1万回超、110件以上のシェアと反響を呼びました。
ボランティア活動
実は撮影を終えて編集作業に入る前、MONSTARメンバーののんちゃん(土屋望生)と一緒に、被害の大きかった球磨村の神瀬(こうのせ)地区にボランティアに行きました。ロマちゃんも福永も、本格的な泥かきのボランティアは初。ここで目にしたガードレールはぐにゃりと曲がり、氾濫した川のごみがとんでもなく高いところまで打ち付けられ、村の郵便局の天井はべらんと剥がれ、あちこちで砂ぼこりが舞う…。道沿いには、片付け作業に追われる村の人もいれば、すでに人気(ひとけ)を失った民家が連なっていました。早朝から夕方まで泥にまみれ、手の感覚もなくなり、たっぷりの汗をかきましたが…不思議とすっきりした気持ちに。復興への道のりは長いですが、いつもの仲間と、自分たちの得意なジャンルで、ふるさとの役にたてた。そのことが何よりうれしいのです。
参加キャスト
プロジェクト概要
支援内容
- 動画制作
制作メンバー
- ディレクション&撮影&編集
- 中川 典彌
- コンセプト&コピーワーク
- 福永 あずさ
- 出演、サポート
- 株式会社Ciamo(古賀 碧、後藤 みどり)
- アドバイザー
- 斉場 俊之
- プロデューサー
- イナダユウキ(クマモトリバーズ)
- 撮影協力
- 芦北町社会福祉協議会、芦北町ボランティアセンター、岩永醤油