「ひととせ」人吉市ふるさと納税パンフレット

Client人吉市

制作の話

福永あずさ トータルディレクション・取材・執筆

ローカル雑誌の編集が大好物なんです(それにまつわる出張も…)。冊子もののディレクションを任せていただくときは、チーム編成、ネーミング、冊子装丁の提案まですべて行なうことが多いです。

こちらは、今期で3回目となるふるさと納税パンフレットの仕事。返礼品をきれいに紹介しようとすると、どうしてもカタログ的な見せ方になってしまうジレンマを感じていました。わかりやすい商品紹介はサイトでちゃんとされているので、今年は「コンセプトブック」という位置付けを提案させてもらいました。

熊本の南部に位置する人吉市は、球磨川を中心とした生活や文化が息づくまち。私はフリーランスになってからずっと人吉市には縁があり、スイーツの冊子や観音めぐりの冊子などさまざまなジャンルのものをつくらせてもらいました。このガイドブックでは、“一年”という意味をもつ「ひととせ」を冊子タイトルに、「のこしていきたい人吉の話」をコンセプトに掲げ、酒蔵、農家、茶師、鍛冶職人…自分の手で、人吉の歴史や文化、いのちを繋いでいきたいと奮闘する人たちに逢いに行きました。

こだわったのは、そこに流れる空気感です。表紙案も何案かつくったのですが、行政冊子は「わかりやすさ」が良しとされるクリエイティブが多いなか、この表紙を選ばれた担当のNさんの英断はうれしかった! (制作チームは、この写真のゆるい空気感が好きでした)。鮎取り名人のおじいちゃんが、球磨川でおおいと向こう岸の方に手を振っている一瞬を収めたもの。人吉の「ひととせ」のなかの、ありふれた風景が表紙を飾りました。

参加キャスト

プロジェクト概要

支援内容

  • トータルディレクション
  • 取材
  • 執筆

体制

クライアント
人吉市
プロデュース
下田沙耶(ウルトラハウス)
ディレクション・コピーライティング
福永あずさ
デザイン
立野事務所
撮影
内村友造
ライティング
東上真弓