みなさんお久しぶりです!
ホワイトベース校長ノダです!
いやはや。コロナには参ったもので前回ようやく1年ぶりに開催できたホワイトベース。
まさかそこから次の開催まで1年もかかるとは思いもしませんでした。
前回の中川くんの講演のあと、
お呼びする方々はすでに心に決めていました。
長崎を代表する制作会社アルジュナさんです!
https://arjuna.jp/
長崎に拠点を構えるアルジュナさんですが、グラフィック、パッケージ、ウェブサイトなど幅広い分野で活動されており輝かしい実績を持っています。
■受賞歴
・2015年長崎デザインアワード入選
・2017年経済産業庁北海道パッケージデザインコンテスト優秀賞・グランプリ
・2018年九州アートディレクターズクラブアワード ベストナイン賞
・2018年おいしい東北パッケージデザイン展入選
・2019年長崎デザインアワード審査員特別賞
・2020年長崎デザインアワード金賞
・2021年長崎デザインアワード入選
・2022年長崎デザインアワード銀賞
アルジュナさんと出会うきっかけをちょっと語らせてほしい!
アルジュナさんとの出会いは、
遡ること2年半前。
福岡で行われた九州ADCの勉強会でのことでした。
(2018年のK-ADCアワードにてグランプリを受賞されたデザインオフィス「SYNCRO」の永松崇さん、村尾彩さんと共に登壇したトークショー)
勉強会のあとの懇親会にアルジュナさんも参加されていて、どうしても話したくて懇親会終了ぎりぎりで一緒に参加したブライスの濱近さんと一緒に突撃したのを覚えています(笑)
まだ駆け出しフリーランスの僕に色々と話してくれて、
制作物をまとめたポートフォリオまでいただきました。
そしてちょうど外注でお願いできるコーダーさんを探しているとのことで熊本のくまwebさんを紹介させていただきました。
それからすぐにアルジュナさんはくまwebがオフィスを構えていた八代で会うことになり、
せっかくなのでモンブランさんや福永さんといった熊本で活躍しているアルジュナさんと出会ってほしい人たちに声をかけさせていただきました。
その後、アルジュナさんのご紹介で平戸城のウェブサイトプロジェクトが始まり
アルジュナさんとモンブラン、中川 典彌くん、福永あずささん、松髙泰市くんの長崎と熊本の強力なタッグが生まれました。(ノダも盛り上げ役として参加)
平戸城CASTLESTAY website
https://www.castlestay.jp/
その後も、アルジュナさんと熊本チームとの輪はどんどん広がっていき
距離を超えて様々なクリエイティブが生まれていきました。
そんなアルジュナさんをいつかホワイトベースにお呼びして
熊本の皆さんにアルジュナさんの話を聞ける機会を作りたいとずっと思っていました。
コロナの隙間を縫って開催の機会を伺っていたのですが
4回のリスケを乗り越えてやっと開催することができました!
久しぶりのホワイトベースは同窓会のようだ。
感染対策もバッチリ!
ホワイトベースの準備を行っていると感じることがあります。
それは普段、オンラインで会えない先輩後輩。
チームのメンバーやお世話になっている外注先の方々とリアルで会って話せることです。
こんな世の中ですが、やっぱ人と会って話すのって大事だなぁとしみじみ感じました。
アルジュナさん登場!
そうこうしているうちに、アルジュナの牛島さんが登場!
出会ったときからずっと先輩後輩分け隔てなく接してくれる素敵な方です!
そして、はじまる1年越しのホワイトベース
まずは、アルジュナさんのコンセプトです。
こうして言語化し簡潔に伝えることは本当に重要です。
立ち返る場所があることは、振り返った時にブレない軸になると思います。
僕もコンセプトを言語化しなければ、、、
長崎のプロバスケットクラブ長崎ヴェルカさまのロゴ制作の話からスタートしました。
アルジュナさんは「ただロゴをつくる」だけではなく
アウトプットの展開まで責任をもって提案される会社です。
企画書の内容はちょっとお見せできないのですが、
ロゴを提案した段階からTシャツ、パーカー、バッグ、キーホルダー、スマホケース、スケートボード、スタジアムに至るまでトータルのデザイン展開を提案しています。
つまりロゴと「ロゴが存在している世界」を提案しているんです。
そうすることでお客さんは、よりリアルに想像することができます。
様々なアプリケーション展開が予想されるロゴマークは徹底的にバランスを追求し、街に馴染むこと、飽きないことを念頭にロジカルに構成されています。
ロゴ発表の模様はyoutubeで配信され、ファンの方々につくりあげていくという形式も含めロゴを通じてコミュニケーションまでデザインされているんだと感じました。
https://www.youtube.com/watch?v=bTXWuU61Sio&t=849s
続いては「くるりのレモンケーキ」パッケージのお話でした。
実は僕がはじめてアルジュナさんを知ったのもこのレモンケーキのパッケージが九州-ADCの賞を取って表彰されている時でした。
パッケージを作るにあたって、手を動かす前にとことん情報を調べ精査し続けることの重要性を感じました。
とはいえ、レモンケーキから梶井基次郎の檸檬という文学へクリエイティブジャンプ。
僕には到底真似できません(笑)
モチーフになった梶井基次郎の檸檬は10P程度の短編です。
一見、長崎にゆかりのない小説に思えますが
その文章の中に一瞬「長崎」が登場するそうです。
小説の舞台は京都ですが、当時「長崎」は九州で一番の都会で日本でも7番目に栄えていました。主人公はそんな長崎に思いを馳せるという一文があるんです。
31歳という若さで亡くなった梶井基次郎。
「一度も長崎に訪れることなく世を去った梶井先生に、どうかこの檸檬を渡したい」
この想いが今回のデザインの原点になったそうです。
梶井基次郎の檸檬の世界観を踏襲し作り上げられたプロダクトです。
小説のラストをモチーフにした本の上に置かれた檸檬がいいですね。
※梶井基次郎の檸檬は青空文庫で公開されています。興味のある方はどうぞ!
https://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/424_19826.html
その他にも
モンブランチームや福永さん、中川くんなどホワイトベースで登壇して頂いた方々のドリームチームで制作された、たまらん堂さんの「愛でたまご」。
愛でたまごでは、ただ見た目だけのデザインではなく、たまごの原価計算の話までされたそうです。
そして原価から売値まで一緒に考えることでかっこいいパッケージにして終わりではなく、商品として持続可能な段階まで一緒に伴走し何度も養鶏場に足を運んだそうです。
長崎ダイバーシティさんのロゴ事例では
ロゴが完成するまでの過程を公開していただきました。
マインドマップからはじまり、キーワードを抽出
イメージの可視化を経て徐々に造形が固まっていき
それらは融合していきます。こうしてみていると素材が料理に変わっていくようですね。
そして、ロゴマークの原案になり
選ばれたロゴマークのパターンがつくられます。そして組み合わせるロゴタイプが制作され
完成です!こういった制作の過程を観るのは本当に貴重な機会だと思います。
そして最後に制作をするときに気をつけていることを話して頂きました。
「疑う」
「問いを持つ」
「さかのぼる」
「想像する」
アルジュナさんの仕事のアプローチは現状を疑い、とことん掘り下げることで
プレイスやプライシングといったマーケティング思考と
文化や背景を遡りクライアントの想いを傾聴し想像力を爆発させるクリエティブ思考の両輪で前に進んでいるんだなと改めて実感しました。
それらは牛島さんだけではなく、
代表の笹田さんや
たくさんのスタッフの掛け算によるものだと感じました。
期待の新人さんも入って、これからのアルジュナさんのご活躍がとても楽しみです!
長崎からはるばる来ていただいて本当にありがとうございます!
そしてこれからも楽しい仕事で九州を一緒に盛り上げていきましょう!
美味しすぎるフードコーナーLATO
一年ぶりのホワイトベース!感染対策を万全にささやかながら懇親会も行いました。
そして今回は特別に菊池でデザインと農業の二刀流で活躍されている
LATOさん(https://lato.cc/)にフードコーナーを出して頂きました!
優しくて素材の味をぐっと活かしたおつまみと
講演会の途中から漂い始めたメシテロ級のカレーを出して頂きました!
懇親会に参加した皆さんからも絶賛の嵐(笑)
気になる方は、LATOさんが運営しているLATOBASEのイベントで出店されてることがありますので要チェックです!
LATO BASE
ということで!この日もクリエイティブの熱い夜が更けていきました!
ホワイトベースはこれからもパンデミックに負けず熊本のクリエイティブを盛り上げていきたいと思います!