どうも!WHITEBASE校長ノダです!
さぁ!今年も始まりましたWHITEBASE!
3月のゲストはこの人!
北九州でグラフィックデザインを中心とした各デザイン制作を軸に活動を行ってます
「岡崎 友則」さんです!
岡崎さんは2021年の九州ADC AWARDでグランプリを獲られています!
なんと豪華なゲスト。。。。
できるだけ多くの人に話を聞いてほしいと思い、定員ギリギリまで声をかけました!
岡崎さんは柔らかい人
僕は岡崎さんのことを間接的には知っていたのですが、
会ったのはこの日が初めてでした。
第一印象で感じたのが
「柔らかそうな人だ!」
です(笑)
物腰、言葉遣い、表情、雰囲気
その全てが柔らかい。
そんな岡崎さんに今回は
「クリエイティブと営業スタイル」というテーマで講演していただきました!
今年44歳の岡崎さん。
その遍歴は紆余曲折ありました。
僕もフリーター&半ニートみたいな時期があって、
日雇いやバイトを転々としてたんですが、その時様々な立場の人に出会って
色んな人に優しくできるようになりました。
岡崎さんの柔らかさは、こうした遍歴から得られたものなのかもしれないと思いました。
先ほど、K-ADCアワードグランプリを獲られたと書きましたが、岡崎さんは2012年からチャレンジし続けています。通常業務の間にコンテストに応募し続けるのはとても大変です。
そして入賞しつづけるためにも常に向上心を切らさずに仕事をし続けなければいけません。
その末のグランプリ。かっこいい。
デザイナーを目指した経緯
岡崎さんがデザイナーを目指したきっかけは
元々子供の頃から絵を書くのが好きで絵かきを目指していた岡崎さん。
しかし、絵で食べていくのは難しいと中学生の頃に知りました。
そんな時、中学の美術の先生からグラフィックデザイナー横尾忠則さんの画集を見せてもらったそうです。
https://www.tadanoriyokoo.com/
そこからデザイナーという仕事を知り、目指し始めたそうです。
その結果、岡崎さんはグラフィックデザイナーとしてたくさんの素敵なお仕事を世に生み出していきます。
デザイナー岡崎さんは普段何を見ているのか?
僕らがやっぱり気になるのが第一線で活躍するデザイナーさんは良いアウトプットを行うために
どんなインプットをしているのか?という部分です。
岡崎さんの普段のインプットについても語っていただきました!
例えば、子供のおもちゃ売り場。
色とりどりのおもちゃのパッケージの色合い、女の子が買いそうなパッケージなど
を普段から見ているそうです。
これはお子さんがいるクリエイターは普段何となくおもちゃ屋をブラブラする休日が良質なインプットできる時間に変わりますね(笑)
その他にも神社やお寺の構造物や何気ない部分も気になったらどんどん写真とってストックしていくそうです。
また、タイポグラフィの仕事も行うため、街を散歩しながら気になった看板をバシャバシャ撮っていくそうです。確かに昔からある看板の文字って自作されているモノも多くてユニークなんですよね。
そんな野良文字をストックしていくそうです。
普段何気なく公園を歩いている時に花や植物からもその模様やパターンにヒントを得るそうです。
自然からもデザインアイデアを得ようとするストイックさ!
岡崎さんのアウトプットは
日々の大量のインプットから生まれているんだなと実感しました。
作るだけではなく、知ってもらう必要がある。
いい仕事をするためには、いい環境が必要です。
短い納期、少ない予算、高圧的なクライアント。
そんな状況だと、どんなに良いクリエイターも本来の力を発揮することができません。
岡崎さんは、いい仕事をするためにも。
ただ作るだけではなく、つくったものをたくさんの人に知ってもらい
より良い環境で作り続けるための方法を考えたそうです。
様々なメディアで話題になるような仕事や活動を行ったり
自主制作で北九州をテーマにしたグラフィックを制作し発表しつづけたりした結果、
実際の仕事につながることもあったそうです。
またこちらの北九州芸術劇場さんのポスターでは町並みを劇場のバックヤードで使用されている装置などを使い表現されています。
これはクライアント含め、そこで働く人達みんなの心に響くすごく優しいデザインだと思いました。
まさにより良い環境を構築できたからこそ可能になったお仕事なのかもしれません。
また、北九州は元々製鉄産業が盛んで発展していったそうです。
その鉄に生まれる錆に焦点をあてて
「錆」をテーマにしたアートの本(ZINE)を作成したり
北九州のデザイン学科の学生さんと一緒に錆の写真を利用したコラージュ作品を制作されていたり、
とにかく沢山のアウトプットをされています。
こうした活動も「知ってもらう」ための活動の一環で
回り回って、より良い環境で仕事ができるようになるんですね。
そうした仕事をする中で
「ずっと残る仕事がしたい」と思うようになったそうです。
そこで、北九州の博物館のお仕事をすることになります。
当初はロゴや博物館全体のデザインやブランディングという内容だったのですが、
岡崎さんは琥珀糖で石垣を表現する商品を提案します。
そして生まれたのが九州ADCアワード2021受賞した石垣琥珀糖です。
商品開発秘話については下記にとても詳しく書いていただいてましたのでぜひ!
https://note.com/age_cox/n/nacdfdbc87fd5
最後に紹介するのは旦過市場のデザインです。
北九州の台所といわれる旦過市場。
風情のある昭和の雰囲気を残した素敵な商店街です。
岡崎さんはその場所を象徴するロゴマークを制作しました。
旦過市場は地域住民に支えられ根強いファンも多く、海外旅行客からも人気のある旦過市場自体を活用した様々な企画を構想していました。
そんな中、2022年4月19日に旦過市場で大規模な火災が起きてしまいます。
岡崎さんはこれまで沢山お世話になった旦過市場になにか恩返しはできないか?
と考えチャリティーを企画しました。
https://o-d-o.co/%e6%97%a6%e9%81%8e%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%ef%bc%81/
有名なクリエイターさんとラボレーション企画をしたり
北九州のユニクロでチャリティーTシャツを販売したりと多方面でサポートされました。
ただロゴをデザインする、冊子を作るという枠組みではなく
変化する場所やコミュニティを柔軟にデザインしていく岡崎さんのワークスタイルにとても感動しました。
長くこの仕事をやっていると、災害や仲のいい会社や友達の危機的状況に遭遇することがあります。
そんな時「デザインやクリエイティブができることは何だろう?」と無力感を感じます。
しかし、岡崎さんのように考えて、行動して形にする人がいます。
その背中を多くのデザイナーが見て目指すようになれば
デザインの力で世の中はもっと優しい世界になるなぁと思います。
「クリエイティブと営業スタイル」の締めくくりはこのスライドでした。
クリエイターは割と「人のブランディングは上手くても自分のブランディングが下手」だったりします。
特にフリーランスにとっては営業活動は「自分自身」をいかに広報していくか?が重要です。
一方で自分ばかりアピールして肝心の実績が伴っていないと認知度を上げても短命で終わってしまいます。
今回、岡崎さんに話していただいた方法は実績と個人を関連付けて、多くのメディアやSNSを活用して広げていく理想的な方法だと感じました。
営業スタイルに悩むフリーランスのみなさん!岡崎さんのツイッターをフォローしましょう(笑)
https://twitter.com/zaki_design
懇親会にも参加していただきました!
そして講演会のあとは懇親会!
参加者が業種や立場を超えて交流します。
今回もLATOさん(https://lato.cc/)にフードブースを用意していただきました!
夜更けまで語り合うホワイトベースにとってホントありがてぇです。
もちろん岡崎さんも参加!
講演会の参加者ほぼ全員が懇親会まで参加して用意したお酒が瞬殺されるくらい大盛況でした。
そして、僕は講演会の時から薄々感じていたんですが
岡崎さんは格闘技大好き人間でした。(総合格闘技とかBREAKINGDOWNというキーワードが出ていたのでw)
次は旦過市場で格闘技談話で盛り上がりたいと思います(笑)
岡崎さん北九州から本当にありがとうございました!