#箕輪熊本「死ぬこと以外かすり傷」

皆さん、幻冬舎って出版社の箕輪厚介さんってご存知ですかね。

 

この方↓

 

 

◆箕輪 厚介(幻冬舎・編集者)

2010年双葉社に入社、ファッション雑誌の広告営業として4年間、タイアップや商品開発、イベントなどを企画運営。2014年から編集部に異動。2015年7月に幻冬舎に入社。東洋経済オンライン、アドタイでコラム。オンラインサロン運営、堀江貴文大学校で特任教授など。

『多動力』堀江貴文、『ネオヒルズジャパン』与沢翼、『悪意とこだわりの演出術』藤井健太郎の3冊で、アマゾン総合ランキング1位を獲得。堀江サロン教授、渋谷のラジオ、ニューズピックスブック創刊。2017年10月合同会社波の上商店を設立。2018年1月末に設立する株式会社CAMPFIREと株式会社幻冬舎の共同出資会社、株式会社エクソダス取締役に就任。

 

今回は、その箕輪さんをRESTERS BED&CO.にお呼びして開催した「箕輪厚介トークライブ -死ぬこと以外かすり傷-」の内容から、お送りしたいと思います。サブタイトルに入ってる「死ぬこと以外かすり傷」は箕輪さんが今年8月に出した著書のタイトルでして、今回は出版記念イベント的なやつです。

 

箕輪さんは、堀江さんの「多動力」、メタップス佐藤さんの「お金2.0」、落合陽一さんの「日本再興戦略」、石原さとみさんの彼氏って話題になったSHOWROOM前田さんの「人生の勝算」などなど、2018年にめっちゃ売れた本を担当した編集者の方なのですが、実は、2017年に発売された「くまモンあのね」の編集もしてたとか?

 

編集者としての実績もすごいのですが、SNS上で名前が話題になったのは、オンラインサロン「箕輪編集室」がきっかけ。

 

 

去年の春、「自分の仕事を手伝ってくれる人がほしい」って月額約6,000円で20人から始めて、あれよあれよとメンバーが増え、今は1000名以上のメンバーに。その1000名が分科会のように、ライターチーム、デザインチーム、映像制作チーム、イベントプロデュース、コミュニティデザイン、ソーシャルメディア、物販、シェアハウス立ち上げとか、いろいろ分かれて活動中。

 

最近は、いろんな企業からの依頼もきていて、企画〜制作〜発信して、バズらせるとこまでやるクリエイティブ集団という感じ。

 

スキルとかで分かれたチームだけじゃなく、地方毎に分かれているチームもあって、私は”九州チーム”に参加してるのですが、今回のトークイベントは九州チームのメンバーに手伝ってもらって開催しました。

 

 

 

“突然”ではない始まり。

いつもは、Twitterとかで「熊本呼びたいです!!」とかで連絡したら来てもらえることが決まったり、「熊本行きたい!」とか言われたりして、イベント開催が決まるのですが、今回は違いました…。紆余曲折がTwitterに残ってたので、私のTweetと一緒に経緯をご覧ください。

 

2018年1月20日

箕輪さんが、しばらく地方に力を入れたい!と、こんなTweetを。

 

 

で、いつものように脊髄反射で「熊本にお呼びしたいです!!!!!」と連絡。一度はOKをいただいたものの、自分が迷ってる間に日程が全てうまり、流れることに…。自分が迷ったせいで…と、本当に悔しかった…。

 

ただ、一度燃え上がってしまったのが抑えきれず、どこかでこの感情を成仏させねば…と、その日のうちに、福岡で箕輪さんの講演会を主催する大学生へ「手伝わせてください!!」と連絡。

 

 

Slackでやりとりをしながら準備を進めていくのですが…、

 

3月4日

福岡での開催を手伝ったところで、自分の中に出来た怨念にも似た感情は成仏しないことに気付きます。相手の都合で流れたってより、自分の迷いで流れてしまったわけで、悔しさが…。そして、「熊本だったら、もっとこんなことができるのに…」みたいな盛り上げアイディアを突然思いついたりするので、これがまた悔しさを増大させていく…。

 

 

 

3月9日

そして、福岡での講演会の日。急なトラブルがあって、結局、準備を手伝っていた福岡の講演会にも行けず…。

 

 

もう怨念を成仏させる可能性を完全に失ってしまうわけです。。。

 

5月20日

しかーーーし、再びチャンスが・・・!!!!もう全身全霊のリプライですよ。笑

文字数制限の中に全力で情報を詰め込み、フックになりそうな写真を選び、全力のやつ。

 

 

 

そしたら…、

 

 

きたーーーーーーーー!!!!!!!4ヶ月粘って、やっと決まった!!!!!

 

もう、歓喜の渦!!笑

 

その後、運良く、8月末に箕輪さんの書籍発売が決まり、9月8日に、箕輪さんの著書「死ぬこと以外かすり傷」の出版記念イベントとして、熊本で講演会を開催となったわけです。笑

 

 

死ぬこと以外かすり傷。

そして、イベント。

今回は、私がモデレーターに入らせていただき、前半は私が質問役になって「編集者として」「オンラインサロンやこれからの働き方」という話。

後半は、「ミノワコンサル」と題したQ&Aタイム。参加者の方から仕事や事業の相談をしてもらって、その場でコンサルしていく…というコンセプトでやってみました。笑

 

その中で印象に残った話をいくつかピックアップして紹介。

 

 

 

売れようと思わなくても売れる

自分が編集している本は、売れることを目的にしていなくて、自分が読みたいものを作っているだけ。売れなくてもいいと思ってやると売れてしまう。10万人に読ませたいとは思っていないし、逆にそっちだとつまらない。誰の心にも響かない。本へのリスペクトがない自分が、たまたま時代の感じ・風潮・新しい時代を望む人とマッチして売れることにつながってる。
他の出版社は気づいていないが、Kindleなどが多様化して、逆にアナログの紙媒体が若い世代には新鮮になった。紙の媒体は、利便性ではハックできない「物質感」が良い。今の本は同じことを言っているものが多くなってきてしまい、情報の価値もなくなってしまっている。ムーブメントを起こして、本そのものに価値を生み出すことが大事。

 

私は箕輪さん編集の紙の本を買うことも多いのですが、本を買っているというより「祭りの参加権」を買っているという感覚が強いです。箕輪さんのオンラインサロンみたいな同じような趣味趣向を持った人達のコミュニティで、発売直後にみんなで買って「ねぇ?あれ買った?」「あの部分のあの話よかったよね!」とか話すために本を買うという感じ。学生時代にクラスの友達と「昨日のあの番組みた??」とか話してたような感覚に近いです。笑

でも、そういう盛り上がりも万人受けを狙ったコンテンツじゃ起こらないんじゃないかな?と個人的には思います。みんなにふわっと共感されそうな安パイを狙うんじゃなく、一部の層にピンポイントで刺さるからこそ、そこから「この本めっちゃいいよ!」みたいな口コミが生まれるんじゃないかな?と。

ただ、「自分が読みたいものを作る」ことが出来るのって、結構勇気入りますよね。笑 ある程度、結果出してたりして、その人のセンスや嗅覚が結果として認められてるから出来ることかな?と思ったり。

 

これからはアウトプットの時代

インプットすることが目的な人は、講演会に参加する・本を読むだけで完結してしまう。それは良くない。そして、新しいことに挑戦することを揶揄することも良くない。単なる熱量だけで、中身がなくても過剰に行動力がある。その世界を潰すことはしてはいけない。
優秀・冷静・行動力が揃っているのはなかなかない。そもそも行動力だけ持っている若者だけいること自体が素晴らしいし、かっこいい。

 

個人的に、ネットを介してとか情報のインプットがしやすくなりましたが、その膨大な量に飲み込まれちゃって、インプットに時間使っただけで、何か仕事した気になっちゃダメだなと思います。インプットはアウトプットと両輪でまわすからこそ、自分の血肉になっていくと思うんですよね。あと、アウトプットするために手を動かす方が上質なインプットが出来そうな気がしたり。

 

成功には意味がない

もうこの時代、何かを達成することに意味はない。「成功」はマジで無意味。大事なのは「過程」で、今この瞬間を楽しむこと。大きな目標を掲げず、「今この瞬間楽しければ」を繰り返すだけ。楽しい瞬間をどれだけ積み重ねるか。
そして、これからは「勝ち組」や「負け組」がなくなる。「今なにしてんの?」の問いに「自分の楽しいことをしている」と自信を持って言える人が一番になる。

 

これ、めっちゃ頷いたんですけど、私は「自分にとって何が幸せか?」を基準にして生きてるんですね。これ、それに近い話かなと思いまして。巷には「成功するための方法」や、「優秀なビジネスマンになるためには」みたいな、競争の中で勝ち残るためには?というセオリーが溢れていますが、それはそれで必要だと思うんですが、みんなそれより前に「楽しく行きたい」とか「幸せに暮らしたい」があるんではないかと。

 

その自分にとって幸せな状態との差を埋めるために、いろんなハウツーが必要なことはあるかもしれないけど、順番が逆になったら、「成功したのに不幸」になっちゃって、いろいろ話がおかしくなるなと。

「楽しさ」も「幸せ」も多分似たような話なんですけど、どちらが上か下かとか誰かの比較す相対評価じゃなく、自分だけの基準に対しての絶対評価で生きる方が良いんじゃないかと思います。

 

 

 

最後に。

個人的には、今年の始めから溜めに溜めていたエネルギーを無事に成仏されることが出来たのでよかったです。まぁ、エネルギーが有り余りすぎて、ついでに、福岡と鹿児島でも箕輪さんの講演会をやったり、書店さんに営業にいって箕輪さんの著書で書店をジャックしたりまでしてしまいましたが、この1年くらい箕輪さんにだいぶ影響を受けていたので、モデレーターとしてお話する中で、纏ってる空気感とかを感じれたので、だいぶ満足しました。笑

 

参加してくださったみなさんはSNSを通して箕輪さんを知ってた方ばっかりで、皆さんから好評でしたし、よりファンになったという方もいて、やってよかったです。あ、参加者の皆さんの感想は、↓こちらをご覧ください!!

 

それでは、お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

椿原ばっきー

熊本を拠点に活動する、フリーのプロモーターです。加速装置として、企業のPR、イベントの企画ディレクション、クラウドファンディングのサポートなどを担当しています。

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