GUEST#05 武田晶彦さん

僕は専門学校に通っていたころ

「コピーライター」という存在を知りませんでした。

 

そりゃそうです。

それまでキーボードじゃなくサンドバック叩いてた男ですから。

 

広告代理店に入社後

「コピーライター」という存在を知りました。

 

なんだか凄い職業らしい。

クリエイティブの番長みたいな存在らしい。

 

じゃあ。めっちゃ怖い人や!!!

 

と勝手に思ってました。

 

そんな僕がはじめて会ったコピーライターさんが

今日のWHITEBASEの講師

 

「武田 晶彦さん」

 

です。

 

 

 

 

 

 

 

 

武田さんは怖くない、怖いくらい怖くない。

 

僕がちゃんと喋ったのは、業界の人たちが集まる飲み会の席でした。

二次会で酔っ払った僕の先輩が武田さんのことをずっと

「ガイコツ」って呼んでたんですが

武田さんは、笑いながら「ばかやろ〜」って返してて

 

僕は

「あぁ〜こんな風になりたいな。」

って思いました。

 

ひとまわり下の後輩にハードジョークを言われるのってめっちゃ難しいと思うんですよ!

だって、一回でも「この先輩怖い!」って思われたら終わりじゃないですか。

 

そしてときは流れて

WHITEBASEが始まった時

武田さんは絶対呼んで、できるだけ多くのクリエイター達に話を聞かせたいと思いました。

 

歩いている佐川のお兄さんを、
私は見たことがない。

 

これは武田さんが宣伝会議賞でグランプリを獲った時のコピーです。

宣伝会議賞はコピー界の芥川賞的な存在で

グランプリ受賞者には糸井重里さんなど有名なコピーライターが名を連ねています。

 

熊本でグランプリを獲ったのは56年の歴史の中で2人のみ!

その一人が武田さんです。

やべぇっす。

 

ちなみに宣伝会議賞は昔は郵送でしたが

今はウェブ上から簡単に応募できます。

実は私野田も二年前からチャレンジ中でございます。

みなさんも興味がありましたらぜひぜひ。(応募方法は自分で探すのだ!)

 

 

共感させることが大事。

 

 

コピーを書く上で、重要なことは

そのコピーで生活者を「共感させること」です。

 

確かに、

思い出してみると、佐川のお兄さんが歩いてるところってほとんど見たことないんですよね。ほんとは歩いてるかもしれないけど、真夏に汗だくになって走ってる佐川のお兄さんのインパクトが焼き付いてて再生されるんです。

 

それでは、ここからは共感させる名コピーをどうぞ

 

 

郵便事業
コピーライター 岡本欣也さん

 

 

 

伊勢丹

コピーライター眞木準さん

 

 

 

 

全日空の企業広告

コピーライター 一倉 宏さん

 

 

 

 

サントリー

コピーライター 小野田隆雄さん

 

 

 

 

 

素晴らしいコピーばかり。

この共感させるのは簡単そうで

とても難しくて

上手なコピーを書こうと思えば思うほど

「どうだ!上手だろう!」って雰囲気がでちゃうんです。

 

それが匂った瞬間に、

共感は遠のいていくという。

 

武田さんがグランプリを獲った時のコピーは

街なかの古いビルで働いていた時に

ふらっと昼ごはんを食べに外に出た時に見かけた佐川のお兄さんに対して自然に浮かんだ言葉だったそうです。

 

僕が広告業界1年目の頃

飲みの席で武田さんに

「どうしたら一人前のクリエイターになれますか?」

という中々恥ずかしい質問をしたんですが

 

武田さんは

「トイレの中でもクリエイティブのことを考えれるようになったらいいよ」

とアドバイスをくれました。

 

今回のWHITEBASEであの時のアドバイスが完全に腹に落ちました。

 

仕事スイッチをオフにすると

走ってる佐川さんも日常の風景です。

 

でも、オンだと

歩いている佐川のお兄さんを見たことがなくなる。

 

クリエイターたるもの

スイッチを切るべからず。

ワークアズライフ。

 

 

 

 

 

コピーライターとは

ここではお話できない内緒の話も沢山してくれました!

その仕事の内容を聞くと、コピーライターが言葉を考えるだけの仕事じゃないと

気づいた人も多かったと思います。

 

プロジェクトの「軸」をつくり

その軸を基準にグラフィックやウェブやCMなど仕事が回りはじめる。

 

しっかりとした軸は時に十数年企業のクリエイティブを支え続けることもあります。

一種の理念のようなものです。

 

それがコピーライターの仕事だと思います。

 

 

 

気づけば終電は過ぎ去り、

遅くまでみんなの話を聞いていただいてありがとうございました!

「よければ、、、来年もWHITEBASEに来てくれますでしょうか??」

 

と帰り際にこっそり聞いたら

 

「もちろん!」

 

と答えてくれました!

もっともっと沢山の人に聞かせたいWHITEBASEだったので

皆さん楽しみにしてて!

 

熊本には優しい先輩が沢山いるから

クリエイティブの未来はきっと明るいなぁ。

 

※集合写真がブラック会社の求人みたいになったのが申し訳ないと思ってるズートリ野田

 

野田陽介

小卒系フリーランサー。たくさん本を読むと頭が良くなると思っている。 あと、肩幅と収入は相関関係があると信じており、日々鍛え続けている。 最近はwebデザイナーのはずなのに、ブロガーと思ってる人が多い 自社サイトのブログで好き勝手ブログを書きまくった結果 「妖怪チ◯ポ」と「親戚のおじさん」で上位検索されるようなった。

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