みなさま、お元気ですか?
ベンチプレスで念願の100キロが上がったズートリ野田です!(中村アン×2と手頃な柴犬×1くらいの重さ)
2月のWHITEBASEレポートのお時間です。
みなさんに「ボス」はいますか?
会社の上司だったり
地元の先輩だったり
もしかすると嫁さんかもしれません。
僕にとってのボスはモンブランの竹田さんなのですが
そんなボスにとってのボスが今回のゲストです。
今回のGUESTはクリエイティブエージェンシーJAM、株式会社九州空撮隊の小山田宗玄さんです!
JAMといえば、僕が広告代理店に勤めていたころ
お世話になった先輩が元々修行していた会社で
その先輩はデザインだけじゃなくてクリエイティブ全般のスキルと考え方がむっちゃイケてて、少しでも学びたくて部署は違いましたがずっとくっついてました。
尊敬する先輩の師匠であり、
現在のボスのボス・・・・
僕はいつになく緊張のどつぼでした。
いつもとは違う顔ぶれ
WHITEBASEは招待制・・・・
それは無料で勉強&お酒まで振る舞う天国システムなので
オープンイベントにするとすぐに定員に達するから
なので毎回、講師の方に応じて声をかけるひとを変えてます。
今回は「クリエイティブ・ディレクション」というウェブ業界では中々耳慣れないテーマです。
ちょっとお声掛けするメンバーを変えてみました!
微笑みの聖人。マークデザインの劉さん。
狂気のコピーライターコジマコージ氏&良い人なのに悲劇 吉村さん
雨の中、若手からベテランまで声をかけすぎて初の立ち見状態になりました!
クリエイティブディレクターって何?
クリエイティブディレクター略してCD
有名なクリエイターの講演会に行くと付いている肩書ナンバーワン。
クリエイターのテッペン職ということだけは何となく分かるけど・・・
この日は、そんなCDについてとことんわかりやすく説明していただきました!
最初に小山田さんは今まで手がけた
数々の仕事を見せてくれました。
僕の仕事は、ウェブを中心としたプロモーションが多いんですが
小山田さんの仕事は全てのメディアをつかった包括的な広告展開を凄まじいクオリティで行ってました。
【CDの仕事】
①プラン(企画や妄想)をつくる
②企画書を書く
③すべてのアウトプットに責任を負う(つくった後の状況を聞き、てこ入れや次の一手を一緒に考える)
CDの仕事内容をシンプルに表現していただきました。
これ、見た時ゾッとしたんですよ(笑)
なぜなら小山田さんが手がけた実績から逆算すると
紙、ウェブ、TV、メディアバイイングやらなんやら
全部深く理解した上で企画書書いて責任を負うわけだから
クリエイター+プランナー+マーケター+コンサル
みたいな職能が必要になるわけです。
CDの仕事を一言でいうと・・・?
「妄想とエゴ」
すごいパワーワード(笑)
以前、小山田さんのプレゼンに同席した人がこんなことを言ってました。
「プレゼンを聞いてると小山田さんの話がすごく正しい話に聞こえてきて、反対意見を出す空気が生まれない。」
圧倒的な妄想力は一般人の想像力が到底及ばない位置まで企画を押し上げ
圧倒的なエゴは聞き手を「小山田国」の住人にしてしまう。
エゴイズムという竜巻に外注さんもクライアントも巻き込みながらも最後は
「すべてのアウトプットに責任を負う」
クリエイティブディレクターってめっちゃかっこいいやないかいッ!!
そこで、質問が出たのが
「妄想とエゴイズム」は生まれ持ったものか?後から身につくものか?
という話です。
例えば小山田先生はドS(すみません)
ではM寄りの僕はCDになれないのであろうか?
全国のMさん。
安心してください。
例えば、くまモンのデザイナーで有名な
「水野学さん」はとても優しい企画書を書くそうです(水野さんがMと言ってるわけでは決してありません)
以前、WHITEBASEに来ていただいた「佐藤かつあきさん」も嵐のようなエゴイズムというよりも三蔵法師のように気づくと天竺に行く仲間がついてくる感じです。(かつあきさんがMといっているわけではありません)
妄想もエゴイズムの形もひとつではなく
尖っていたり、柔らかかったりと多種多様であり
後天的に伸ばすことはできるそうです。
企画書がまじ卍
最後に企画書大公開!
残念ながらお客様の情報なのでネットにアップすることはできませんが
圧倒されました。
企画書自体はもちろんスゴイんですが
もっとスゴイのは「その前段階」
「20周年のロゴつくってよ〜」
とお客さんから依頼があった時に
「それだと、予算の無駄遣いになってしまう」
と全く違うアイデアを提案したそうです。
それは「公募形式」で九州中の様々なクリエイターのコンテストの題材としてロゴを扱うというものです。
コンテストの広告を打つことで、嫌味なく認知拡大することが可能ですし
コンテストの認知が広がれば広がるほどクリエイターにとっては価値のある賞になります。
またコンテストはウェブとの相性もよく上手に扱うと予算投下額よりも遥かに多くの広告効果を得られることがあります。
うまくいくと
クライアントは費用対効果の高い認知拡大とロゴが手に入り
提案側はクライアントとクリエイターどっちも幸せにし
クリエイター側は表舞台で表彰され次の仕事につながる
まさに!三方良しじゃないか!!
この提案力がまさに「妄想とエゴ」!
「俺はこっちが正しいと思う!絶対こっちのほうがみんな幸せになる!」
というエゴがないと、こういった予算が10倍くらいになりそうな提案をする勇気が生まれない。
そしてそのエゴがなければ
「最後まで責任を持つ」
という胆力もこみ上げてこない。
クリエイティブディレクターに俺はなるッ!!
小山田さんのお話をお聞きして、終始感じたのが
「地に足のついたエゴイズム」
です。
僕らの世代はウェブと相性が良い人は割と簡単に影響力が手に入って
エゴも次第に強くなります。
どんどん発信して評価されている人もいます。
しかしエゴはあくまで推進力でしかなく
必要なのは途方も無いくらいの経験と勉強です。
小山田さんは昔、大先輩のコピーライターの方に
「デザイナーはバカだから企画書が書けない」
といわれ取っ組み合いの喧嘩になったそうです。(今ではそのコピーライターさんとはすごく仲良しというのが素敵な話)
それからCDになるために
デザインだけではなく、コピー、映像、写真とクリエイティブに関連するものは全て学び経験したそうです。(実績の紹介で流れた映像のナレーションは小山田さんでした(笑))
野田は小山田さんのことを勝手に破天荒な人だと思っていたんですが(すみません)
以前JAMの事務所にお邪魔した時は壁一面、デザインや広告の珍しい書籍がびっちり並んでました。
CDはまさにスーパーマンです。
時に、数カ国語話せる翻訳者であり
またある時は、10種競技をこなすアスリートであり
そして、船と一緒に沈める船長でないといけません。
この日、CDがクリエイティブのテッペンである理由が分かりました。
いつの日かWHITEBASEの参加者の中から
CDが生まれる日がくると校長としてはむっちゃ嬉しいです。(お前が頑張れ)
小山田さん深夜2時まで懇親会お付き合いいただきありがとうございました!!