こんにちわ、椿原ばっきーです。
今回は、蔦谷書店 熊本三年坂で、アーティスト・インキュベーターの四角大輔さんをゲストに「四角大輔の特別授業in熊本 -人生やらなくていいリスト-」を開催しました。
その中で話されたことを混ぜつつ書きつつ、四角さんとのことを書きたいと思います。
四角大輔さんは、元々は音楽業界にいて、少し前だったら絢香、Superfly、平井堅、CHEMISTRYなどなぞ数々のアーティストのプロデュースをしてこられた方ですが、現在は音楽業界を離れて、ニュージーランドと日本の二拠点居住をしながら、好きで好きでたまらない釣りやアウトドアの執筆などを仕事にしつつ、各種のクリエイティブプロデュースをされてます。
最近は久々に音楽業界の仕事もやってて、尾崎豊さんの息子である尾崎裕哉さんのプロデュースも担当されてるとか。
ちなみに私、2013-2014年くらいに、四角さんのクリエイティブチーム「T4」のアシスタントプロデューサーでした。
全国各地、海外も飛び回る四角さんに付き添ってまわるのは物理的に不可能なので、インターネットを介して、クラウドサービスをフル活用してアシスタント業務を行う「リモートアシスタント」という感じ。今では、そういうサービスも増えてきましたが、2013年当時だったら、結構時代の先を行っていたような気がします。
で、九州、特に熊本にいらっしゃったときには、一緒に付いて回るという感じ。
旅をしながら仕事をする…というか、旅が仕事…という感じでしたし、仕事の合間にいろんな自然の中で遊びました。笑
出会いは、いつも突然に。
そんな、四角さんとの最初の出会いは5年前。
これも、いつものごとくTwitterからでした。笑
2013年8月、私、こんな”村創り”のイベントをやったんですね。ゲストには、CAMPFIREの家入さんを呼んだりして。
で、イベントの告知期間中、Twitterでゲストとわいわい盛り上がってたら、そのゲストの1人が急に四角さんにも絡みはじめ、流れでこんなやりとりに発展。
行きたそうにしてたら、とりあえず誘ってみるってスタンス大事ですね。あと、私ミーハーなんで。こういうときの動き早いです。笑
ここから正式にオファーのメールを送って、いろいろと調整開始。
で、この調整がちょっと特殊で、四角さんってアウトドア関係の執筆とかも仕事にされてる関係で、地方に行くとイベントの前後も長めに泊まって、ロケハンかねて地方の自然で遊ぶ人なんですよね。
この時は「4-5日滞在するから、海山川で遊ぼう!」と言われ、細かい要望も聴きつつ、滞在期間の遊びのプランニング。
そして、イベント当日、熊本空港で初対面して、熊本市内への移動中の。
将来、こういうの仕事になったらいいですよけどね。
と、こんな流れで、四角さんと初対面して10分後くらいにはアシスタントになりました。笑
なんか、誘ってもらえたら理由をきいたら、調整とかのやりとりの相性が合ったらしいです。
あと、私のことを知ってる人の中には「ばっきー、お金にならなそうなのに、めっちゃイベントやってるよなー」と思ってる方がいるようですが、私はこの四角さんとこに拾ってもらった経験があるし、その後もイベントで出会った人から仕事をもらえるケースが多いんですよね。
私、自分のイベント以外で人と会うことってほとんどないので、これが営業活動に近いのかもしれません。
遊びに来るなら、イベントも。
今回のイベントは、Twitterからじゃないんですよね。
4月頃、2年ぶり?くらいに、四角さんから突然の連絡。
7月、福岡へ仕事で行くんだけど、その時期、熊本いるかな?
…っと言いたいところですが、5月に2人目の子供が生まれる予定で。
それ以降の予定は、子供が生まれてから考えようと思ってて…汗
おおー!!おめでとう!!!
それなら、その時期は子どもに集中すべし!
また連絡しゃす!!
せっかく熊本に来るなら&まだ7月の予定空いるなら、イベントやりたいす!
私の周りの人達もだいぶ変わったので、四角さんの話を聞いてもらいたいな!と。
まだ面識もない方ならTwitterから始まることがほとんどですが、すでに関係がある方からは「熊本遊びに行きたい!」って連絡がきて、「だったら、ついでにイベントもやりません?」って提案をすることが多いんですよね。熊本に来てもらって、イベントやって、その後飲み会とかして、みんなで仲良くなったら、遊び(四角さんの場合は、アウトドア系のアクティビティーとか)とかにも参加者の人達も巻き込んじゃったりして。
とにかく、ゲストとして来てもらえる方のいろんな魅力を知ってもらえるよう、イベント以外の部分でも熊本や熊本の人に接点を作れるよう、イベント企画やってます。
私と四角大輔。
ここで、私が四角さんから影響をうけた言葉の中から、勝手にベスト3を発表!
3位!!
「20代は捨て。今後の自分にプラスにならないと思ったものは潔く捨てればいい。捨てれば捨てるほど、視界と思考からノイズが取り除かれ、本当にやりたいことが明らかになるから。」
これを言われたのは22-23歳くらいのときだったんですが、年齢が上がるにつれて、受けている影響が強くなりました。年齢が上がって、人の繋がりが増えると気を使う相手が増えたり、しがらみに巻き込まれたりする。これがどんどん人の判断や動きを鈍らせる気がするんですよね。
あと、これを意識してるうちに、「捨てる」って行為は逆に「何を残すか?」を選ぶ行為だと思うようになりました。そのたくさんの取捨選択をしていく中で、個性や尖ったものが生まれていくんじゃないかと私は思います。
次に、2位!!
「人は誰もがアーティスト。あなただけに与えられた才能という独創性は必ずある。それは、ほんの小さなことかもしれない。自分がアーティストだと受け入れたとき、それはまだ、ささやかな芽吹きに過ぎないかもしれない。その小さな芽は、心ない大人にいとも簡単に封じ込められてしまう。誰にも邪魔されないよう、その才能を伸ばすことだけに集中して欲しい。」
これ、四角さんの思想の根底になるメッセージなのですが…、自己啓発的な意味だけじゃなく、次の世代の人を育てるとか、組織づくりとか、仕事の中で活かせるポイントがめちゃくちゃあると思ってるんですよね。
ちゃんと一人一人を見て、全員がアーティストという前提で接して、苦手な部分を自分で補おうとさせるより、本人が自分で自分のアーティスト性を伸ばせる環境を作ってあげる…ということ。人を育てるとかで、何が正解とかはないとは思うのですが、私はこのスタイルが好きだなと。
そして最後の、1位!!
「パシリを完璧にできるやつだけが、プロデューサーになれるからね。それ、才能だよ。」
20代前半の頃、仕事で褒めてもらうと「パシリやってるだけなんで…笑」が口癖だったんですが、四角さんにそれを言ったら、真顔で言われたのが、この言葉。
私の人生、パシリに生き甲斐を感じてたら、いつの間にかまわりの人が仕事をくれるようになった…という感じなので、そんな「才能だよ」とか言われたら、うぉおおおーーーーーー!!こ、これ才能なのか・・・!!!そうなのか!!!!とかなりました。単純ですけど。笑
で、この言葉で自分の進む道が決まった感もあるので、私も、素敵だなーと感じる部分があったら、ストレートに「それ、才能だよ。」と伝えるようにしています。それによって、私のときみたいに、自分の道に自信を持って進んでくれたらいいなと思うんですよね。
最後に。
四角さんと出会ったのは5年前、会ったのは2年以上ぶりだったのですが、自分もこのタイミングに会えて良かったし、まわりの人達にも四角さんの話を聞いてもらって良かったなと思いました。個人的には、メインの仕事にしていたテレビ局を退職して、フリーランスとして仕事をしつつも、これからどうしようかなー?と方向性を考えてる時期だったんですよね。
そんなときに、自分が伸ばすべき部分はどこなのか?と、これまで振り返る機会になりましたし、「20代は捨て」だなと覚悟を決める背中を押してもらった感じでした。アシスタントをやらせてもらっていた当時の記憶がフラッシュバックして、初心に帰るみたいな感じでしょうか。
それと、今回、大学生とか高校生とかの参加者の方が多かったのですが、就職なり進学なり、これからの人生の岐路?に立ってる人達にも響く話が多かったようで良かったです。次回は、ゆっくり交流タイムとかとりたい!!
それでは参加いただいた皆様、ありがとうございました!!!!