「アクセス解析」
その言葉は、
新卒でウェブデザイナーとして広告代理店に入社した僕にとって未開のジャングルのようなものでした。
PV?セッション?ユニークユーザー?
コンバージョンにKPI
なんのこっちゃ分からへんでぇ〜
しかし、
ウェブデザイナーならば避けては通れぬ茨道。
「自分、、、文系なんで、、、」
そんな言い訳は通用しません。
容赦なく同行した打ち合わせで
説明を求められるわけで。
そうして、足にトゲ刺さりまくりながら覚えました。
「若い子たちには出来るだけ早くアクセス解析の必然性に気づいて欲しい」
そんな、僕の想いは神に通じたのでしょう。
僕の家から徒歩3分の所に住んでいたのです。
「アナリティクスマン」がッ!
本日の講師は熊本唯一のアクセス解析士!
アクセス解析士
岡本 明氏
広告業界には様々な職業が存在する。
デザイナー・プランナー・プログラマー・ディレクター・コピーライター
最近はブロガーやユーチューバーなんかも
その中でも「アクセス解析士」はかなりのレアジョブである。
少なくとも、この肩書で独立している人は岡本さんしか知らない。
アクセス解析士を簡単に説明すると
GoogleAnalyticsというサイトの中を丸裸にするサービスを使い
サイトの健康診断を行い、処方箋を出す人だ。
そして治療はデザイナーであったりプログラマーだったりと協力して行う。
「数字は嘘をつかない」ので
感性やバイアスで進みがちなリニューアルや改善施策を軌道修正してくれるのだ。
大規模なサイトや複雑なサイトほどその真価は発揮されるのであるッ!
数字を説明するだけじゃ意味がない。
当初、アクセス解析という苦手意識のある人が多いジャンルだけに、あまり人が集まらないかもしれないなぁ〜と思っていたのですが
デザイナー、コピーライター、ライター、コンサル、ディレクターやブロガーさんまで
多種多様な方々が20人近く参加されました。
アクセス解析というのは、「サイトの数字を解析してお客さんに報告する仕事」と思われることが多いけど、それだけで名乗ってる人は多分ニセモノだ。
本当のアクセス解析士は、その先で真価を発揮する。
岡本さんの講演の半分以上がアクセス解析の話ではなく、解析後の分析と提案だ。
アクセス解析の中で一番大切なことは
「仮説を立てて行動すること」
そして、行動の結果、売上に繋がらなくても
「失敗する方法がひとつ潰れた」ということになります。
つまり、成功率が上がったことになります。
その失敗した施策のアクセスデータを元に次の施策を企画することができます。
そしてその施策は前回よりも精度が上がります。
これが全く解析をせずに施策が失敗した場合
失敗の原因を解析することができず直感に頼り続けるしかないわけです。
アクセス解析の基本的なやり方も解説していただきました。
目的が店舗での商品の購入の場合、
ホームページのアクセス数から来店数を導き出せば目指すべき数字が見えてきます。
1000セッションで実店舗来店数が100人で購入客が70人なら
2000セッションで購入客が140人になる可能性があります。(それより多い場合も少ない場合もありますが、その場合その要因を検証すれば成功要因が見える)
そして、その検証はサイトの中で完結するものではなく、
例えば、サイトのアクセスが1000セッションで来店数が100で購入客が30と著しく低い場合は、その原因の検証にウェブサイトだけではなく実店舗もリサーチする必要があります。
ウェブサイトと実店舗のイメージの相違、お店のディスプレイ、内装、接客、看板などなど
様々な要因が見えてきます。
そのようにしてクライアントのビジネスを最適化していく仕事なのです。
コンサルタントに近いですね!
WHITEBASEのいいところ
WHITEBASEの良いところが、業種やキャリアを越えて知識交換ができることです。
前回の講師、コピーライターの武田さんとアクセス解析士の岡本さんが話してたり
ボスと新進気鋭のブロガーけんさむさんが話してたり
先生(デットリフト170キロ)と教え子(ベンチプレス110キロ)が久しぶりに再会したり。
多様性が共存するコミュニティ。それがWHITEBASEです。
岡本さんの別の顔
最初の写真を見て「おや?」っと思った人いませんでしたか?
岡本さんには別の顔があります。
それは、この一年間で異常なまでに発達した肉体です。
これが
これだもん。
Googleなら別人として村八分にするレベルですね。
きっと自らのAnalyticsを解析しまくり適切なPDCAを回した結果でしょう。
ナチュラルにリスペクトです。
そして、この日WHITEBASEには
己の肉体をクリエイティブする漢たちが揃っていました。
元自衛隊で握力75キロのゴリラ市田
筋肉ファースト。自宅にトレーニングジムをつくったガチムチ野郎。ゴリラ渡辺
そして、ちょっと難しいお菓子の袋を開けられないゴリラ野田。
4匹のゴリラが揃ったら力比べが始まるのは必然である。
勝負は力比べの原始
「腕相撲」
僕らは総当たりのトーナメント
第一回WHITEBASE杯を開催した。
市田VS岡本さん
難なく勝利する岡本氏。
その腕はアクセス解析士というよりヤマトのお兄さんだ。
野田VS渡辺
元々専門学校の教え子である渡辺に負けるわけにはいかないプライドでなぎ倒した。
野田VS岡本さん
前半僕が優勢だったけど、岡本氏の高等釣りテクニックで負けた。
強い。
こっから先は動画が残っていない。
なぜなら、あまりに長々と続けるもんだから皆引き始めたし
撮ってくれてる人も飽きたからだ。
結果、この後ゴリラ渡辺が岡本さんに勝って
ジャンケンみたいな感じなっちゃったんで
野田と岡本さんが再戦し、僕が勝利した。
つまり、現段階でのWHITEBASEランキングはこうだ。
1位 野田
2位 岡本さん
3位 渡辺くん
4位 市田くん
このWHITEBASE杯は異常な盛り上がりを見せ
講師の岡本氏は
「めちゃくちゃ楽しかった。また来たい。」
と何度も言ってくれた。
僕はその日の夜、
WHITEBASEとは?
と
自問自答を続けながら眠りについた。
※地方プロレス団体の立ち上げ写真みたいになった。